The 読書 

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▪️読める本と読めない本

私は本を読むことが好きである。

但し、興味のあることに限る。

興味のあるテーマでも書かれ方によって読めないものも多々ある。

最初の数ページで

あ、これあかんやつ!

と速攻諦めることもしばしば。無理は苦痛であるだけでなく、どうせ頭に入らない。

▪️興味のあるものを読むべし

まず興味のあるものから手をつけていき、それが派生して思ってもいないものを読んでいたりすることもある。

私は不思議な話が好きで、先日、「山怪(さんかい)」という本を知り、読んでみた。

内容は山における不思議な話である。
日常的に山と密接に絡む猟師、林業に携わる人の不思議な話が多く、に化かされたり、はたまた天狗などに驚かされたりする。一つ一つが短く淡々と語られており非常に読みやすく面白かった。狐や狸に化かされて道に迷うという話が多々あったので、ふと

山の遭難

について興味を持った。

それが現在読んでいる「ドキュメント 道迷い遭難」である。

これまた面白い。私は全く登山に興味がない。何故わざわざ危険を冒してまで疲れる事をするのか理解に苦しむ。私はこれからもすることはないだろう。

ただ、今後、自分が体験しないであろう事を知るという上では完璧な本だ。

「道に迷ったら沢を下るな。尾根に上がれ」

という鉄則がある事を知り、また、迷ったと思ったその時に、希望的観測でそのまま進まず、もと来た道を戻るということがいかに大切かも知った。人は迷うと楽な方に流されることも理解できた。迷った時の絶望と希望が入り乱れて幻聴幻覚に翻弄される様は恐怖である。もしやもしや、この現象も狐、狸の仕業であるのかもしれないと思うとまた興味深かった。

▪️役立つ言葉を見つけたらラッキー

私は方向音痴でもある。

私の必殺技でもある


建物から出た瞬間逆方向に歩く


などはしょっちゅうである。

街中での道迷いにも、もと来た道を戻るの術は大いに有効だろう。山での遭難と違い、そこには道を聞ける人がいる!
おぉ、何とありがたいことか!

結局、私にとっての読書とは

何かしら、自分の人生に役立つ言葉を探す行為 といえる。

ま、今回は読書感想文のようになってしまったが、要するに

興味に従うとより楽しい連鎖があるよと言いたいだけだ。

最初の興味を深めることによってさらに他のものへと派生して広がっていく、繋がっていくということなのである。

さぁ、また本を読もう。

登山の良さが全くわからない私。

今後、登山をすることなどないであろう私。

しかし、人生、何が起きるかわからぬもの。

ひょんなことで山で迷うことがあるかもしれない。

そんな時に、今回読んだ本を真っ先に思い出すことだろう。

「迷ったらもと来た道を戻る」

これは存外深い言葉かもしれない。

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