プロパンガス料金が高い。
毎日のお風呂を週1にして、あとはシャワーだけにしてみたけどほとんど料金変わってないと嘆くあなた（私）。
料理にガス使い過ぎかと煮物をする際、スロークッカーを使用するもほとんど料金が変わってないと嘆くあなた（私）。
それ、ひょっとしたらそれ以前の話かも…
▪️まずその料金が適正かチェック
プロパンガスのガス料金は自由価格で、プロパンガス会社が自由に好きな値段をつけることができるという現実。
ガス料金が高いとお悩みの方は、まずは自分の住んでいる地域の相場と比べてその料金が適正なのかこちらからチェックしよう。
結果が適正、もしくは許せる範囲ならそのままでOK。
結果が高過ぎる方は、安くすることもできるかもしれないので以下を読んでほしい。
▪️戸建か賃貸か
住まいが戸建か賃貸かでやれることも変わってくる。
<戸建の場合>
適正価格をチェックして、高いようであればプロパンガス会社と交渉、又はプロパンガス会社の変更。
契約内容により解約時に違約金がかかる場合もある。また、違約金をもってくれるプロパンガス会社も存在する。
<賃貸の場合>
大家とプロパン会社の契約だから、勝手にプロパンガス会社を変更することはできない。
まずは大家にガス代が高いと思っていること、それが適正価格より高いことを伝え、より安いプロパンガス業者の例を提示。その上でプロパンガス業者を変えてくれないか交渉。
それで大家が動いてくれるかどうかは大家次第ではあるが、できるだけ自分で調べて大家の手間を省いてやると大家も動きやすくなる可能性はある。
自分が支払う訳じゃないから、知ったこっちゃないという大家もいるかもしれない。
一方、賃借人に出ていかれては家賃収入がなくなるので、話を聞いてくれる大家もいるかもしれない。
どちらにせよまずは大家に言うだけ言ってみること。
なるべく話を先に進めていくための必殺技がある。
集合住宅や、メゾネットのようなタイプで、一戸だけではない賃貸の場合。
その必殺技とは…
▪️必殺技！隣人を仲間に入れろ！
同じ建物に住む隣人に、ガス代高くないですか？と聞くこと。
もちろんガスの検針票持参で。
検針票がないとただのお喋りで終わってしまう。
あなたが隣人から知りたいたい情報は、だいたいいくら払っているかということと、料金設定がいくらかということ。
あなたが検針票持参していると、向こうも見せてくれるかもしれない。
実はウチも高いと思っていたんです…
なんて言葉を聞いたら即座に
仲間に入れろ！
仲間は多ければ多いほどいい。隣人、さらには全住人を巻き込めば尚良い。
適正料金をチェックしたものを見せて、料金が下がる可能性があることを伝え、彼らを仲間に加えよう。
そして住人の総意ということで大家に話を持っていけば、さすがに大家も動かざるを得ないだろう。
これなしだと、そんなこと言うのはお宅だけで、他の住人は何も言ってこないからという理由で却下されるかもしれない。
だから、先回りしておくのです。
▪️実録！同じ建物、同じガス会社でも料金設定が違う
ここで私が体験した恐ろしい実例を紹介。
戸建から賃貸に引っ越し、都市ガスからプロパンガスになった。
そこで数ヶ月経ち、どうもガス代が高いことに気づく。
しかも倍！
不審に思い隣人に尋ねた。
ガス代高くないですか？
隣人は二人暮らしのため、「うちはこんなもんかと思って払ってるけど」と、検針票を見せてくれた。
料金は断然ウチより安い。そもそもの使用量が違うのもある。
そこで料金設定を見てみると…
愕然とした事実が！
同じ建物で、同じプロパンガス会社なのに料金設定が違うの！！！
使用量に応じて値段が変わるのだが、隣人のものとウチのものとずいぶん違う。
試しに隣人の設定で計算しなおしてみると、なんと約半額である。
なにこれ！どういうこと！
早速、隣人の名前を使わせてもらうことを了承してもらい、ガス会社へ電話。
私：ガス代が以前住んでいた時と比べて倍の料金になっている。
隣人の〇〇さんに相談し、検針票を見せてもらったら料金設定が違っていた。
同じ建物で同じガス会社でこれっておかしくない？
ガス： 公共料金と違い、自由料金制で料金を設定しているので、隣の方と違う料金になっていることもあります。
翌月より隣の方と同じ料金設定にします。
私：気づかずに払い続けていたらそのままになっていたんだよね。
ガス：もちろんそのとおりです。
私：今まで払い過ぎていた分を返金してほしい。
ガス：自由料金制で設定したものなので、こちらに返金する義務はありません。
今回はこのような電話をもらったので、それを汲んで翌月からは隣と同料金設定にさせてもらいます。
と、このようなやりとりがあった。
恐ろしい。
同じ建物で同じガス会社。
自由料金制をいいことにやりたい放題。
返金までして欲しかったところだが、現状では自由料金制となっているため無理と判断。
ただ、翌月からは以前と比べほぼ半額のガス料金になった。
半額だよ、半額！
気づかずに払い続けていたらどれほど被害が大きくなっていたことか。
隣近所の人との付き合いが薄い昨今だからこそ、このようなことがまかり通ってしまうのだ。
ガス代で悩む大半の人は、隣人に相談することなく、ガス代高ぇなと思いつつも払い続けているのが実情だろう。
その裏では、自由価格をいいことにプロパンガス会社がホクホクしているわけである。
一方できちんと適正料金でやっているところもあることを付け加えておく。
どうせなら、こんな悪どいところよりも適正料金で正直にやっているところにお金を払いたい。
▪️プロパンガス業者による理不尽な料金設定をさせないために
一般的に、こういった料金は高いなとは思っても疑わない日本人。
まさか裏でこんな悪どいことがまかり通っていようとは。
今回のことがなければ、疑問に思うこともなかったであろう。
今後、そんな悪どいプロパンガス業者を駆逐するためには一致団結が必要だ。
私の家の周りだけでも、いくつもプロパンガスのアパート、マンションがある。
その地区だけのことを考えても、ものすごい額の金が無駄に奪われていると思うと、市単位、県単位
国単位で考えると一体どうなってしまっているのか。
ということで、市会議員さんにも今回の件を伝えた。
「これはこの市で留まる話でもなく、国政にも関わることになるので国会議員にもその話を伝えておく」と言ってくれた。
一般人にやれることはここまでだろう。
時間はかかるだろうが、このようなことがなくなる世を望む。
▪️プロパンガス会社からの視点で見ると
自由価格なんだからいくらに設定しようがこっちの勝手だろ！との言い分はもちろんあるだろう。
事実、それが許されている現状だ。
他のプロパンガス会社と結託し、共に料金を上げておけばどちらもお得という図式である。
また、現実に新築のアパート、マンションでは設備費用をまけておく分、ガス代はちょっと高くしておくねという大家との結託もあるらしい。大家としては設備費用が安くなるのは大歓迎。ガス代払うのは俺じゃないから全然平気という図式。
直に取られる我々は完全に無視されている有様。
一方、適正料金でやってくれているプロパンガス会社もあるので、私たちがやれることは極力そちらを選ぶということであろう。
▪️まとめ
①プロパンガス代が高いと思っているなら適正料金をチェック
②結果、高ければ検針票を持って隣人に相談（できたら隣人の検針票も見せてもらう。適正料金を見せる）
③隣人の検針票と自分の検針票の料金設定を確認→違っていたら突っ込むことができる
④隣人を仲間に加える
⑤ガス会社と交渉→進展がなければ住人の総意という形で大家へ相談
⑥大家が動くことを祈る
私は行動したことにより月々の料金が以前と比べ半額になりました。
これ、動かなかったらそのままの額を退去するまで払い続けていたことでしょう。
差額を考えただけでも恐ろしい。
プロパンガス代が高いと思っているあなた、まずは適正料金のチェックをしてみましょう！！
結果が高かったら即刻行動してみることをお勧めします。
上手くいけば翌月からガクーンとガス代が下がるかもしれません。
