
さて、今回は私のブランドでもあるNew World Art Designsの作品作りについて語っていくよ。
◾︎マングースVS蛇拳
なぜこれを制作しようとしたかは私自身定かではないが、基本自分が欲しいなと思うものをデザインするようにしている。他人にとってはこれっぽっちも欲しくないものである可能性は大だ。というか、それが普通。そりゃ気に入ってもらえればすごく嬉しい。しかし、好きも嫌いも無関心もお互い様。私は私の内から湧き出るこの静かな情熱をそっと流してやるのみです。
当初、蛇拳はカンフーの達人の全体像だったのだが、蛇拳をピックアップするということで
手にクローズアップすることにした。
デザイン自体は出来上がったが、文字の配置やら色やら毎度のことながら相当考えさせられる。無限にあるそのバリエーションの中からあぁでもないこうでもないとちまちま探っていくのである。だが、コレという正解はどこにもない。
◾︎タイトルに悩む
タイトルにしても相当考えた。マングースはマングースでいいのだが、マングースといえばコブラとの決闘ということで、蛇拳の方は当初、
「コブラ」(笑)
とネーミングしていたのだ。そちらが採用されていれば「マングースVSコブラ」というタイトルだったということだ。コブラの名前でその絵が蛇拳の手。自分には確かにウケるが、考えなくてはいけないのは他者の視点。
◾︎「蛇拳」の文字に固執する
私の小学生時代はジャッキーチェンがバリバリの時代で、カンフー映画は大好きだった。その為、「蛇拳」の文字をこの作品に入れたいという気持ちもあり、どちらにするべきかと
コブラ、蛇拳、コブラ、蛇拳、コブラ、蛇拳、、、
と頭の中でぐるぐるとその言葉が行き交っていた。
結局のところ、蛇拳という文字を入れたい自分の気持ちと、ズバリそのままの方がシンプルでいいじゃないかと自分を言いくるめ、「蛇拳」とした。
結局他者の視点はおざなりになっている。
◾︎マングースの悲しい歴史
日常生活をしていて、頭の中の思考が「コブラ」と「蛇拳」で占められることもそうはないだろう。そう。全く日常と関係ないからだ。
「蛇拳」と「コブラ」、また「マングース」を語れる相手もそうはいないだろう。そもそも、マングースって?歴史好きな私はマングースについてネットで調べる。すると悲しいマングースの歴史が浮かび上がってきた。
1910年にハブ、ネズミ対策として大いに期待して沖縄に導入されるも、別に毒ヘビ食専門じゃないので楽に喰えるものを喰うわけよ。すると沖縄固有の動物が喰われるようになってしまい有害外来生物に指定されちゃうの。そして現在も駆除の対象として捕獲されているという悲しいストーリー。
人間により勝手に遠い異国の地(西アジア、東南アジア)から連れてこられて害獣扱いとは気の毒過ぎるマングースのお話でした。
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それでは、また次回!