
私は日本史が好きである。そこから垣間見える人間臭さが好き。しかし、どうしても好きな時代に偏る。
戦国時代と幕末ににどうしても引っ張られてしまう。気になった人物を調べて行くうちに、海外の歴史に繋がることも多々ある。さて、とりあえずは戦国時代。
◾︎そら恐ろしい戦国の世
混沌とした時代は魅力的な人物がわんさか出てくる。しかし、その時代が平和だったなら歴史に名を残すことなく埋もれていただろう。そんな時代に武家に生まれ落ちてたらそりゃもう壮絶よ。下克上の時代には何が起こるかわからない。海道一の弓取りと言われた今川義元でさえも、信長に桶狭間で討ち取られ、その後今川家は滅亡。そう、勢力のデカさも簡単に覆ってしまう。そんな中、生き残っていくにはかなりのバランス感覚が必要だったであろう。生き残るだけでも大変な時代。しかも主君は家臣にも気を配らないといけない。こんな主君ダメだと見限られては出奔、謀反されてしまう。繋ぎとめておくためにも、領土を拡張して褒賞として与えねばならない。あぁ、考えるだけでも大変そう。ただの良い人ではぐちゃぐちゃにされてしまうわ。家臣は家臣で主君を値踏みして、ダメならとっとと出奔。はい次的な感じ。何より、家名の存続、家名を上げることがかかっているから、主君選びは慎重にならざるおえない。主君にしろ家臣にしろいかにザバイブしていくか。そら、綺麗事では済まされんわね。
◾︎シュミレーションゲーム「信長の野望」の武将の能力値について
さて、昔から私の好きなシュミレーションゲームで「信長の野望」というものがある。一国の大名となり全国統一を果たすというゲームだ。キモっ。この時点で相当オタクに思われそう。ま、好きだから仕方がない。ある時、ふと思ったことがある。全ての大名、家臣の各能力が数値化されているんだが(政治、戦闘、采配、智謀の能力が数値化されている。古っるいニンテンドーDSの信長の野望DS参照)、そこでふと
自分の能力が数値化されたら如何なものか
と考えたら、そら恐ろしくなった。政治能力って何?って感じだし(ゲーム内においては内政能力。開墾、治水、築城など)、戦闘能力なんて限りなくゼロに近い。采配能力は、多分人を使う能力とでもいうのか、このゲームでいえば軍団を統率する能力になるだろう。私は、俺の言うことを聞け、俺についてこい的な性格でもない。どちらかと言えばほっといて欲しいし、誰にもついてきてほしくない。また、口数が多い方でもなく、話すことも頭の中で整理されていないため相手を言いくるめることも絶望的。嘘も苦手なので智謀能力(悪知恵?)は無きに等しい。要するにナイナイ尽くし。もし私がこのゲームの一武将であったとしたら、役に立たないのでどこかの離島に置き、物を運ばせるくらいしかない(悲)。
そうなの、人間の能力の数値化は恐ろしい。基準はどこ?と言いたくもなる。ちなみに織田信長の各能力は、政治:98、戦闘:70、采配:93、智謀:93となっている。う〜ん、わかる。わかるけど、凹む。まぁ、信長と自分を比べてること自体おかしな話ではある。そんな時はこの呪文を唱えよう。
他人と比べず、昨日の自分と比べよう(この言葉、つい最近にも書いた気がする)。
ま、私が思うに、能力なんてその置かれた状況にならないと本当のところは見えてこない。火事場のクソ力よろしく、そんな状況では車持ち上げちゃったりする力が人間にはある。私が仮に戦国時代に放り込まれたら、無い知恵を絞って思いのほか頑張るかもしれない。あっちにつき、こっちにつきしてザバイブしているかもしれない。生き残りのためには盟友さえも裏切る酷薄さを発揮するかもしれない。近所の物静かなお父ちゃんだって、そんな時代に放り込まれたら大槍担いでぶん回しているかもしれない。そう、結局は人間の能力なんて測れないのです。信長だって、もし今川にやられてたら先程の能力値はなかっただろうし。
◾︎能力(才能)を発揮するには挑戦あるのみ
逆説的に、自らそんな状況、環境に自分を放り込むと、何かしらムクムクと今までなかった部分の能力が発揮されるかもしれない。逆もまた然りで、散々な目に遭う可能性だってある。そうなりゃ軌道修正すればいい。また、状況が向こう側からやって来て避けられないことだってあるかもしれない。逃げるか、挑むか、傍観か。何かしら決断をかましてザバイブを目指すより他なく、またその結果によって自分を知り、更に挑むか別を行くかを決めていく。そう考えると全ては自分を知るための行為とも言える。挑戦しなければ失敗はない。が、経験も得られない。よく言う、やって後悔するか、やらずに後悔するか。動機がポジティブなものなら、やって後悔しても爽やかだろう。やらずに後悔は、次の転生を待つしかない。長い目で見れば、焦らずとも来世がある。それがダメなら次の来世。しかし、今生は今回の一度きり。挑戦しないともったいないよね。何、信長の野望からこんな話になっているのか。そもそも、能力があるのかないのかなんてやってみないとわかるわけない。
◾︎今回のまとめ
●他人と比べず、昨日の自分と比べよう。
●人の能力は数値化すべきでない。置かれた状況でそれはいかようにも変化する。
●挑戦すれば結果どうあれ経験が残る。
●今生は今回の一度きり。もったいないから挑戦したいことはしとこう。
はい、以上です。歴史の話、ほとんどしてなかったね。ま、また気が向いたら。