
さて、前回にも書いた猫トイレの砂が底にこびりつく現象にお困りの方へ第二弾。
懲りもなく第二弾としてここに書かせていただく理由として、前回の対処法ではゴミ袋はズタズタに切り裂かれてしまったからだ。
ちなみに前回の記事はこちら。
前回の記事を見てゴミ袋を敷いてしまった方、申し訳ない。
今回はアップデートバージョンである。
前回の失敗に懲りることなく、参考にしていただけたらと思う。
▪️シャープな猫の爪
猫の爪はシャープである。
嫌がる猫を無理矢理抱っこして、逃げられる際に血を流した人は多いだろう。
皮膚を裂かれ血を流しながら、逃げる猫を見つめる。
そこに恨みはない。あるのは己のエゴへの気付き。
そんなシャープな猫の爪は、そりゃ余裕でゴミ袋くらいズタズタにする。
いや、猫に悪気はない。
砂をかけて己の糞尿を隠したいだけなのだ。
そんなピュアな行為が、ゴミ袋をズタズタにしたばかりか、私の心までも引き裂いた。
▪️執念
ゴミ袋をズタズタにされてからというもの、猫トイレの掃除は憂鬱であった。
細かく引き裂かれたゴミ袋をヒラヒラさせながら、専用スコップでクソを取り、固まったおシッコをすくっては小袋に放り込む。
ズタズタを見て見ぬ振りをするほど、私の心は寛容ではない。
何とかこれを解決する方法を見つけねばならない。何とかして…。
既に執念レベルであった。
▪️小さな空間の重力
こんな小さな空間である猫トイレの中にも、当たり前であるが重力は存在する。
猫が砂をかけば、ズタズタにされたゴミ袋の隙間に砂が落ちる。
そして面倒臭いことに、上層と下層の2層構造になってしまった。重力の存在と天界と下界の世界。もう宇宙レベルですぜ。
幸い袋状になっていることから、上層が破れても下層があるため猫トイレの底には到達していない。よって、こびりつき自体はかろうじて阻止はしているものの、重力よろしく、日が経てば経つほど砂は下層領域へと潜り込んで行く。
自然、上層の糞尿を覆いかぶせるための砂は減る。
砂をしっかりとかけたい猫はより底を引っ掻く。
それによりズタズタはさらに拡大する。
負の連鎖である。
上層の砂が減ったからといって、新たな砂を継ぎ足すほど私は愚かではない。
そんな行為はその場限りの逃げにしかならない。
下層領域に潜り込む意味のない砂の量が増すばかりだ。
▪️探求の旅
もっと厚手の袋がいる…
厚手の袋を探す旅に出た。
百均のゴミ袋コーナーで厚手のゴミ袋を物色する。
これなら厚手だろうというものをゲットして、清掃済みの猫トイレに装着。
結果、ズタズタにされた (早っ!!)
えっ!もう!
半泣きである。丁寧に貼ったテープも無駄にした。何より悔しいのは時間を無駄にしたことだ。
しかし、何かしら行動せねば、ズタズタのままである。
何とかせねば。
すでに思考は次の解決策へと移行する。
より厚くて丈夫なものが必要だ。
どこにあるそんな袋?
百均ではもう無理だろう。ホームセンターもたぶん同じか…
あぁでもないこうでもないと自分の中で対話が始まる。
そしてうーむとしばらく思考停止。
するとエンジェル降臨!
あった!
米の袋だ!
あの十分厚くて、表面がツルツルの質感!
これ以外にない。
▪️オペレーション米袋
まだ家に米が残っていては新たな米を買う気にもなれず、ここは狙いを定めた猫科の動物のように様子を伺いつつ機会をじっと待った(無駄な辛抱)。
その間、猫トイレはズタズタのまま。
そして、家の米が尽きかけた。
いざ行かん!
スーパーマーケットの中を脇目も振らず米コーナーにまっしぐら。
袋の質もしっかりと吟味したうえ5kgの米をゲットした。
愛知県産のコシヒカリだ。
早速、家に帰って米びつに米を流し込む。
そして、その光沢をおびた袋をじっと眺め、撫でる。
撫でる。つねる。ひっぱる。
確信を得た。
よし、これならいける!
勇む自分を制しつつ、米袋を猫トイレの底に這わせ、丁寧にテープ留め。
<施工方法>
※猫砂の袋使用(実験の結果これでもOK)
●準備するもの
養生テープ、米袋or猫砂袋
2.四隅を養生テープで止める
3.周りを張る
4.猫砂を流し込む
以上。
養生テープがミソで、仮にこびりついたとしてもその部分に近い養生テープを剥がして裏側からポンッと押してやればコロンと転がってくれる。
粘着力がそれほどない養生テープだからできる技。
▪️で、結果どうだったの?
はい、結果。
今回のオペレーション米袋は間違いなく
大成功だった。
オペレーション開始以降1ヶ月ほど経過するも、ズタズタの予兆さえ見られず、もちろんオシッコもサクッと取れる。
米袋はもはや
半永久的
に使えるのではないかと思わせるほどの頑強ぶり。
これであなたも爽やかな猫トイレ清掃ライフが手に入るだろう。
▪️米袋施工のポイント
米袋施工においてのポイントは2つ。
①幅に余裕があまりないが(米5kgの袋の場合)心配はするな。
要は底である。底が守られていればこびりつきはしない。
②テープは念入りに貼れ。
ここは職人魂を見せよう。丁寧に、念入りに。
▪️あとがき
私の猫トイレの苦悩もこれで終わりである。
振り返ってみれば思いのほか長い戦いであった。
家族の誰一人、猫トイレに関心を持つ者はいなかった。
妙なテープが貼ってある猫トイレ。
そこには孤軍奮闘した男の物語が詰まっている。
一難去ってまた一難。
その度に自分を瞑想状態に置き、エンジェルの降臨を待つ。
エンジェルから得たヒラメキは宝だ。
しかし、エンジェルも憎いもんで、一度にヒラメキを全出ししない。
小出しにしやがる。
それもひとえに私の成長を願ってのことであろう。
猫トイレの底に砂がこびりつく現象にお悩みの方に、今回の記事がお役に立ちますように。
合掌
うちの実家では、金属のへら(お好み焼きひっくり返す奴みたいなもの)でこそげ取ってました。あれは傷が付くから、私のうちでは使っていないですが、悩みは一緒です。ちなみに、底ではなくて、四隅のところにされたおしっこがドロドロとこびり付き、縦にも横にもスコップを駆使し、先ほども奮闘してきました。疲れたので、何か良い案はないかとググったところ、こちらにたどり着きました。うちにはビニール物を口に入れる癖のある子がいるので、こちらの案の採用はむずかしいですが(カミカミして食べちゃうんです。。。腸閉塞になりかけて入院の大騒ぎ!それ以来、ビニール袋などは家中から全部隠してます)、同じ悩みを持つ方がいらして嬉しかったです。
アメちゃんママ様
コメントありがとうございます。
私のブログに辿り着いてくれたこと、また同じ悩みを持つ方がいてとても嬉しいです!
猫ちゃんの癖も本当に色々ですね。ビニール袋を食べてしまうなんて!
危険を元から断つビニール袋全隠しは賢明な対策をされていると思います。
猫トイレの四隅のこびり付き、わかります。ポイントとしては最悪ですよね。
決してきれいに取れないですし、ゴテゴテになっていい感じの重さになったスコップもその度に洗わねばならず気が滅入ります。
猫のトイレを見る度に、またあれをやらされるのかと思うとどんよりした絶望感を感じていたものです。
アメちゃんママ様、一言言わせて下さい、「ご苦労様です!」。
おからの猫の砂は試されましたか?うちの猫はその独特な匂いのせいか数日でダメでしたが、その数日間は全くこびりつきませんでした。
鉱物系の砂のようにドロドロせず、サラサラしている感じです。それでもしっかりおしっこは固めてくれます。
まだ試されていないようであればやってみる価値はあると思います(無駄なお金が飛ぶかもしれませんが)。
またシステムトイレもご検討なされてはいかがでしょうか(無駄なお金が飛ぶかもしれませんが)。
猫ちゃんさえ気に入ってくれれば格段に楽になります。
現在、我が家では猫エイズだった猫も亡くなり、今は健康な老猫1匹のみいます。
今はシステムトイレのみ使用していて、週一のシートの取り替えとウンチがしてあればウンチを取るだけになりすこぶる楽ですよ。
どうか諦めないでください。必ず解決策は出てきます。
アメちゃんママ様が一刻も早く、こびり付きの悩みから解放されることを心よりお祈りします。
返信ありがとうございます!
うちは11歳を筆頭に、5匹います。
実はシステムトイレは、以前使っていたのですが、気に入らないのか場外ホームランを放つようになり。。。もちろん、おからも試しましたが、軽いのか、掻き出して外に全部だして遊び道具、なんなら食べ物?にすることもあり。トイレも何だかんだと11種類買い替えてます(今はそのうちの2種類。カバー付きとオープンのシンプルな箱型)。
色々ジプシーして、結局、今の箱型トイレに、砂は一番のお気に入り、鉱物系に落ち着きました。なので、このブログを発見して、同じような経緯をたどってらした方がいてニンマリ。でも、そこで諦めずに、エンジェルの降臨を待たれ、分厚いビニール袋を敷くなんて!すごいと思って思わずコメントしちゃいました。
猫は個体によっておしっこの固まり方にも差があると感じているので、しばらく疲れて止めていた「5匹全員に合う猫砂ジプシー」を再開しようかな。
読んで下さって、ありがとうございました!
アメちゃんママ様
コメントありがとうございます!
猫5匹もいるなんてとてもにぎやかそうですね。
ジプシー暦も私より遥か上をいってらっしゃいます。
場外ホームラン、シッコ中ウンチ外、匂いはするがどこからだ?など色々なバージョンがありますよね。
わざわざ一度トイレに入っているのに何故クソは外!と叫びたい時もありました。
猫は猫でトイレにはこだわりがあるんでしょうね。
本当に疲れるし、新たなトライが徒労に終わった時などは下手すると恨みに変わります。
しかし、恨んだところで何の解決にもならず、結局は自分を助けるために試行錯誤するしかないんですね。
あやちゃんママ様も散々ジプシーなされているので、何かこう劇的な解決策が出てくることを心より祈っております。
もし解決した際は是非ともご一報いただきたいと思います。
アメちゃんママ様、ご武運を。
横から失礼します。その砂はベントナイトのペレットタイプだと思いますが、ペレットは粒を固める加工上、何か固まりやすい成分が増えているのか、とにかく底にくっつきやすいです。
ホコリが立ちにくいという意味ではペレットタイプを選びたくなってしまいますが。試しに安価な破砕タイプに変更したところ、くっつきが皆無になったので、そういう事なんだろうと納得しています。
たま様
貴重なコメントありがとうございます!
猫砂のこびりつきに悩む皆さんを代表して感謝いたします。
猫によって解決策は様々なので、まだ破砕タイプで実験なされていない方はこの機会に試されてみるのもいいですね。
砂を替えるだけで済むなら、米袋をセッティングする手間も省けますからね。
今回のたま様のように、成功体験をお伝えいただけるのは同じような悩みを持つ者にとって大変心強いです。
ありがとうございました。
こびりつき以外は問題なかったんですが硬く固まった時剥がそうとして猫砂を飛び散らしていてシリコン加工とかでこびりつかなくすることは出来ないのかと検索して辿り着きました
養生テープが無かったのでガムテープで猫砂の袋を取り付けたんですが良い感じです!
おまるdeトイレ様
ご報告ありがとうございます。
このブログへ辿り着くまでの道のりも大変だったかと思います。
猫砂の袋、良い感じとのことで安心いたしました。
今後もどうぞ、楽しい猫トイレライフを送って下さいね。